喜捨 ~インドネシア(堀井)9

ご存知の方も多いとは思いますが

イスラム教には「喜捨」という考え方があります。

 

裕福な人間は貧しい人に恵みを与えて当たり前

そして感謝するのは与えられた方ではなく与えた方なのです

 

「良いことをする機会を与えてくれたあなたに感謝します」

ということなのでしょう。

 

インドネシアの物乞いの多さには驚かされました。

ただじっと見つめて待っている人

音楽を演奏する人

など街中至るところに物乞いが暮らしています。

 

基本的に何でも挑戦してきた私ですが

1つだけできなかったことがあります。

それは、物乞いに恵みを与えること。

 

日本の感覚からすると、

物乞いにお金を与えると甘えになる、とか

もしそういう行動をすると”偽善者”のように見られますよね。

そういう感覚から抜け出せず、つい躊躇して機会を逃していました。

 

そんなある日

いつも通りバスに乗ると一人の小さな男の子が乗り込んできました。

 

ヤクルトの空の容器のようなものに砂を詰めて、

それを楽器として演奏会を始めます。

アラビア語とインドネシア語をミックスした歌を

ユニークな歌い方で楽しそうに歌っています。

 

印象的なのはその笑顔。

 

こういうことをしているということは決して暮らしが良いわけではないのに

いつもこういう風に笑顔で歌ってるのかと思うとこみあげてくるものがありました。

 

そして演奏が終わり

私は少しのお金と、日本の5円玉を少年に渡していました。

 

すると少年が笑顔で何か言っています。

通訳を頼むと、

「これからあなたにもっともっと幸福が訪れますように」

ということだったらしいです。

 

5円玉を見て少年はなんだこれって思うだろうなあ。笑

こんなの使えねーって捨てられちゃわないかなあ。笑

ずっと躊躇していたことを実行させてくれた、あの少年に感謝します。

 

あの5円玉が、少年にもっともっと幸福をもたらしますように。     

 

(インドネシア発 慶應義塾大学2年・堀井穂子)

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コメント: “喜捨 ~インドネシア(堀井)9”

  1. yossy% :

    小さな出来事かもしれませんが、心にとめておくと良いと思います。

    印象深い経験は、やがて将来を考える上で影響すること間違いなしですからね。

    AIESEC SFC OB
    吉田賢一

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