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小室淑恵&JAL主催の学生プレゼン大会が熱かった!

 

学生たちが心のばねを逞しくしならせて、跳躍した瞬間を今日、目の当たりにした。

 

 

先のBane Cafe『ちはやふる』レビューでも熱く主張したが、純粋な情熱はそれを見たものの心に赤々と猛る火を点ける。選ばれた5人の若者の、魂の訴えが150人もの学生、若手社会人、そして経営者たちの心を強く揺さぶった現場に同席できたことに、そして私の心にもいっそうの熱い炎を点してもらえたことに、心からの感謝を捧げたい。その現場の熱さを少しでも多くの人に知ってもらいたくて、記事を書かずにはいられなかった。

 

 

7月12日、天王洲アイルに隣接するJAL(日本航空)の本社ビル25階のパノラマルームにて、学生団体「小室ファミリー」の第11期・最終プレゼンテーション大会が開かれた。小室ファミリーといっても、90年代に一世を風靡した作曲家・小室哲哉氏とは関係ない。 『小室淑恵の超実践プレゼン講座』『6時に帰るチーム術』といった著作で知られるプレゼン女王、働く女性のカリスマ、一児の母にして株式会社ワーク・ライフバランス代表取締役を務める、小室淑恵氏が主催するプレゼン塾である。

 

 

ファミリーと呼ばれる塾生は自分たちの志(こころざし)のこもったプレゼンを持ち寄り、小室氏指導の下でお互いに鑑賞し、切磋琢磨していく。そのファミリーの中でも特に優秀な5名の若者が選抜され、勉強会の集大成を最終大会にて披露するのである。彼らのプレゼンテーションの内容は一般的なビジネスコンテストのそれとは趣を異にしており、日本の様々な社会問題に焦点をあて、それらを解決していくことで日本の暮らしをより良いものにしたいという情熱に満ちたものであった。

 

 

例えば、全盲の写真家・大平啓朗氏とともにソーラン節を踊ってきた筑波大学の院生のプレゼンは、実際に視覚障害者と共に踊り続けてきた動画や統計、踊りの知識を駆使して「ユニバーサルソーラン」の展開計画をプレゼン。健常者と障害者が分離するのでなく、共存していく社会の可能性、そして社会にもたらす利益を鮮やかに示した。会場は一体となり、質疑応答の時間には、似たような問題意識を持ち、志を同じくする若者がアドバイスを交えながらプレゼン内容を補強していく好循環も生まれていた。音楽療法を軸として高齢者・障害者支援を続ける株式会社リリムジカの若き起業家・管偉辰氏は、彼の活動と自社の活動にシナジーを感じ、またその情熱に惚れこんで彼とのコラボレーションに名乗りをあげた。

 

 

他には、日本女子大3年の学生は女子学生の実に46%が働く前から、やりがいのある仕事と幸せな家庭を両立するといった自分の理想のあり方を諦めており、実はそれが男性の様々な負担にもなっている事をデータを示しながら指摘。そこで理想を追える人の共通点は、自分と同じような境遇でありながら理想を実現している具体的なロールモデルを見つけていることだと見て、ロールモデルと学生のマッチングサイト設立プランを提案した。 「素晴らしかった。大会の表彰とは別に、個人的に融資したい。」と審査員の一人、キャリア教育コンサルタントの新田龍氏が提案し、経営者仲間が集う身内イベントに彼女を招待した瞬間には、会場が沸いた。それは彼女の跳躍が、夢が認められ、実現へと動き始める瞬間だったからだ。

 

 

他のプレゼンも皆完成度が高く、5名の点差が開かない大接戦であったが、最優秀賞は今大会最年少(!)である、上智大学の2年生が受賞した。プレゼンの内容はNPOやNGOの広告を学生が作り、それをブログやSNSのクチコミで広めていくプロジェクト。様々な企業に企画を持ちかけては「学生が作るものなど」と門前払いされてきた悔しさをバネに地道に活動を続け、昨年YouTubeとの提携を実現し、確かな実績を挙げてきたことに裏打ちされたプランの厚みと発展性などが高く評価された結果だった。オールアバウトで転職のノウハウを紹介している人気キャリアコンサルタント高野秀敏氏「彼らのプレゼンはビジネスマンのそれと比べても全く遜色の無い高いレベルにある」と激賞し、学生たちの努力が社会に通じることに太鼓判を押した。 「学生に何ができるんだなんて言いはなつ大人は、大したことないから信用しなくていい。自分を信じるんだ。」という、留学支援大手アゴスジャパンの会長であり、小室ファミリーのグレートメンター的存在である横山匡氏の慈愛に満ちたパワーワードは、優勝者だけでなく会場の多くの若者に勇気と希望を与えるものだった。

 

 

なお、優勝者には審査員らの私的なネットワークに招待されるほか、JALの国内旅行チケットが賞品として進呈された。 「最近の若者は自分の内面に興味があって、どちらかというとインドアになりがちだという印象を持っていたが、これほどアクティブに活動して外に発信しているとは嬉しい驚きだ。」と、今大会の協賛の縁から、審査員として初参加したJAL(株式会社日本航空)広報部長、乗田俊明氏は頬をほころばせる。実際、プレゼンターの5人だけでなく、参加者の多くが自分の問題意識やビジョンを持っており、大会後に熱意をぶつけ合っていた様子は、学生のマグマが滾るかのようなエネルギーを感じさせるものだった。心のばねが逞しく躍動しながら強くなっていくさまを、私はその空間に見た。そして私もまた、彼らの内の一人であった。

 

 

これだけの規模の大会だが、実は運営自体は15人程度の学生(と一握りの社会人になりたての若者)だけで行われていた。小室氏は普段はプレゼンの指導や審査員のみを務め、学生から提案を持ちかけられて予定をあわせるまで、自分からは運営について一切指示を与えないという。メンター・ダイヤモンドという学生団体のメンバーだから分かるが、これほどの規模のイベントを学生が運営するのは並大抵のことではない。運営を務めた学生たちもまた、プレゼンターに負けない強い志を持ってあたったのだろうと、彼らの仕事の素晴らしさにも大いに敬意を表したい。

 

 

そして大いに心の炎を煽られた私もまた、審査員の方やプレゼンター、そして参加者数名に自分の秘めた志を打ち明け、協力を頼んだのだが、丁度私が求めている分野についての知識や強い人脈を持つ方が何人かいたので早速アポイントを取らせてもらった。今後の活動に大いに関わっていただけるよう、親交を深めていきたい。今後私も自分の野心を実現させていくべく、彼らに負けないような、情熱に溢れるプレゼンをしなくてはならなくなりそうだ。

 

 

(東京大学 堀越直人)

 

【別の参加者による紹介記事】

 

小室ファミリー11期最終プレゼン、速報 - It’s Real Intelligence! 7

 

【最近の記事】

 

『働き方革命』の実現は可能か(2009年6月15日)

私と障害者の友人との障害なき交流(2009年6月11日)
男のクールな育児は可能か(2009年6月8日)
社会起業家と起業家支援の間の深い溝(2009年6月4日)
 

【最近のBane Cafe記事】

 

卑屈さという悪魔を破れ! (伊坂幸太郎著『重力ピエロ』)

情熱は、人と人とを結ぶ (末次由紀著『ちはやふる』)

大きなことを成し遂げるには? (村上 龍著『69 (シクスティナイン)』)

学問の喜びが伝わってくる (長谷川寿一、長谷川眞理子著『進化と人間行動』)

 

 

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コメント: “小室淑恵&JAL主催の学生プレゼン大会が熱かった!”

  1. 小室淑恵 :

    なお、素晴らしい記事をありがとう!
    改めて感動がよみがえってきました。こうして記録に残してくれたことがすっごく嬉しいです!!

  2. NaotoHorikoshi :

    小室さん
     
    早速のコメント、ありがとうございます。ああした素晴しい場を守り続けてきた小室さんご本人に喜んでいただけたなら、記事を書いて本当に良かったと思えます!
     
    僕もとてもいい刺激を貰えました。あの場に同席させていただけたことを心から感謝致します。

  3. 高野秀敏 :

    昨日はプレゼン大会お疲れ様でした。非常に文章を読んですぐにイメージがつくような内容で、感動を思い出した次第です。早速の記事化ありがとうございました。

  4. 桝田明子 :

    素晴らしい記事をありがとうございます!
    本大会の予選に参加させていただいた者です。

    本番も参加したかったのですが、
    仕事で行けず、、しかしながら、この記事を読んで感動を共有することができました。
    ありがとうございました。

  5. 小室ファミリー11期最終プレゼン、速報 « It’s Real Intelligence! 7 :

    [...] <他に書いている人> ・メンターダイヤモンド記事、ディテールの記述がうまい ・2位西村くん、闘志みなぎるレビュー。 ・予選会であえなく敗退した、リリムジカの管。 [...]

  6. NaotoHorikoshi :

    高野さん
     
    コメントありがとうございます。あの場にいた学生たちだけでなく、社会人として成功しておられる高野さんたちにとっても感動的な場であったのかと思うと、ますます貴重な時間を過ごせた実感が沸いてきます。
     
    いつも自分の記事に価値があるのかを悩みながら書いております。少なくともあの場にいた人たちにとって価値のある記事がかけたと思うとほっとした気持ちになります!

  7. NaotoHorikoshi :

    桝田さん

    はじめまして。コメントありがとうございます。
    知人から、本戦出場予選のレベルの高さを伺っております。桝田さんのプレゼンテーションもきっと素晴らしいものだったのでしょう、機会があれば是非見てみたいなと個人的に思います。
     
    桝田さんのように残念ながら参加できなかった方にも、少しでも感動を届けられたなら幸いです。

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