株式会社 商船三井
どこにでもチャンスはある
    MD学生記者クラブが取材しています  
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 小さな積み重ねが未来を生むことがあります。私が長年続けている習慣、数字手帳の話をしましょう。1987年に当時の社長・相浦紀一郎が日本船主協会の会長を引き受けたことから、私がその秘書(日本船主協会会長秘書)となりました。40代前半でまだ課長のときのことです。

 相浦さんは移動の車中でまたはふとしたときにも、いろんな質問を投げかけます。
「世界で船は何隻くらいあったっけなあ?」「あの国のGDPはどのくらいだったかな?」
 そのたびに「あとで調べてお答えします」と答えるのですが、それでは会長のニーズを満たしていない気がしました。とは言えトップの知りたいことに即答するほどの知識はありません。そこで、なるべく相浦さんと同じ思考回路で物事を考えるようにして、気になる数字を日頃からメモし、空いた時間に目を通して頭にたたき込むようにしました。これが数字手帳の始まりです。

 日本船主協会の会長秘書は2年間で終わりましたが、数字をメモし、記憶する習慣は今でも続いています。始めてみると、きちんと体系立てて答えを導ける利点に気がつきました。数字を俯瞰すると、過去がわかり未来がわかるのです。

 たとえば2009年夏現在、経済は大きく落ち込んでいます。普通だと四半期ごとの数字を前期と比べて、プラスかマイナスで景気動向を判断します。しかし、数字の蓄積で見ると2007年から鉱工業生産が落ち込んでいることから、そのレベルに戻らなければ景気の回復といえないことがわかります。それを別の調査と照らし合わせて考えると2007年レベルに戻るのは2013年となる。そういう論理的な仮説を自ら持てるようになるのです。

 数字に強くなるということは、将来を見通せるということ。予測が立つということです。他人にも勧めているのですが、実際にまねをしてくれる人は少ないですね。



 


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